転職で気になる外資系・グローバル企業で必要な英語力について

Business 外資系で必要な英語力
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外資系企業への転職を目指すなら、英語力がどれだけ必要になるか気になりますよね。特に日本企業から始めて外資系に始めて転職する場合だとやっぱり事前にイメージを持っておきたいのではないでしょうか。

実際のところ外資系に必要な英語力とはどんなものか?

外資系企業に勤務している人や外資系転職エージェントの話などからまとめます。そのうえで、どうやって今の自分の実際的な実力を把握するか、そして目標(必要な英語力の目安)にどうやって近づけていくか、具体的な方法を検討していきます。

外資系企業勤務で必要な英語力

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結論から言うと”英語力”は必要

外資系の転職に英語力が必要か否か。色々な意見があるようです。普通に考えれば、外資系ですから日本支社と言えど外国人社員もいるでしょうし、ましてや上司が外国人であれば英語は使えないとまずい、そう考えますよね?結論から言うとその考えは正しいと言えます。


まずデータをひとつ紹介します。外資系転職エージェントのロバート・ウォルターズが調査したデータです。その結果によると調査対象のグローバル人材の実にほぼ全員(96%)が「英語力は転職に有利」と回答したとのこと。このデータだけで結論づけるのも・・・と思いますが、数字が圧倒的なだけに説得力があります。ざっくり言って英語力はあればあるだけ良さそうです。

参考ロバート・ウォルターズ

では英語力がなくてもOKとの話は嘘?

では、英語力がないと外資系への転職は無理?英語力がなくても外資系で働いてる友人がいるけれど、それって嘘なの?ということですが、嘘というわけでもありません。


外資系と言えども、日本で営業活動している企業ですから取引先がすべて邦人企業ということも珍しくありません。社員も一部の経営幹部を除けばほぼ9割が日本人という外資系企業もあります。このようにケースであれば現実的に英語はあまり使いません。つまりあまりシリアスに英語は求められないでしょう。


わたしの個人的な経験だとちょうど上記のケースに該当しました。ただし、後に詳しく説明しますが、英語の使用頻度は職種によって異なります。わたしのいた部署は経営管理で、上司はスイス人。日常業務で使用するドキュメント、ソフトウエア、直属の上司や他の経営幹部とのコミュニケーションはすべて英語でした。ちなみに経営幹部になる日本人で英語ができない人はその会社にはいませんでした。

求められる英語力は職種やポジションによって様々

他にも友人・知人の事例やインターネット上で散見する情報をまとめると以下のとおりです。

  • 外資系だからと言って高い英語力が誰にでも求められるということではない
  • 上司や同僚、本社とのコミュニケーションが頻繁なポジション(職種)では英語力は必須

もう少し具体的に見ていきましょう。職種別の英語必要度を一般的な例としてあげてみます。

営業職】外資系の消費財、保険、製薬メーカーなどの営業職では、顧客(企業・医師)が日本人ですから、英語力の必要性は最小限です。同じ営業職でも日系グローバル企業の海外営業ではもちろん違いますよね。顧客は外国人。相応の英語力がないと務まらないのは言うまでもありません。

専門職・事務職】IT系エンジニアなどの専門職も実務スキルのが英語力よりも重要視されます。USCPA(米国公認会計士)やCFA(Charted Financial Analyst)などの国際的な実務資格があれば、例えば英会話力よりも評価されるでしょう。とは言え、外資系では業務で使うマニュアル、書類やソフトが英語が標準ということも多いですから読み書きの英語力はプラスです。

マーケティング・経営管理・MGT】このポジションでは本社や経営幹部とのやり取りも多く、比較的高いコミュニケーション能力が求められることが多いでしょう。

その他】少し特殊ですが、外銀のマーケット・オペレーションなどではネイティブレベルの英語力が要求されます。もちろん、専門スキルを備えたうえでの話です(本社勤務を目指す場合のと同じでこのレベルになると、英語力は当然備わっているスキルになります)。

英語力は絶対的なプラス条件

営業職を例にとってそれほど高い英語力は要求されないと書きましたが、外資系企業に勤める以上、英語力は絶対的にプラスです。ITの分野でもクロスボーダー案件にかかわるのであればビジネスレベルの英語力は必要でしょう。


管理職ともなれば部門にかかわらず英語力は必要。転職してからも英語を勉強する人が多いのもこういう事情があってのことです。英語力がないと思って外資系を諦める必要はないですが、あった方が絶対に良いのも英語力だと言えるのではないでしょうか。

TOEIC®︎L&R について

ところで TOEIC®についてはどうでしょうか。

あくまでも印象ですが、TOEIC®(L&R)を入社基準や人事評価に使う企業は邦人企業に多いようです。例えばNTTコミュニケーションズ。この会社では新卒でTOEICスコア850点が要求されています。また楽天やファーストリテーリングなどでは英語が社内公用語になっているのは有名です。楽天に関して言えば、三木谷社長が「英語を社内公用語にする」と宣言してから約10年。今では社員のTOEIC平均スコアは830点にまで上がってきていると聞きます。


例であげたように、グローバル人材の採用や社員教育を積極的に進める邦人企業(日系グローバル企業)では、おおむねTOEICスコア700点以上をポジションにかかわらず求めています。

一方外資系企業はTOEIC(L&R)のスコア自体をここまで評価基準としていない印象があります。とは言え、(業界・職種の違いはあっても)だいたい日系グローバル企業が求める基準か、あるいはそれ以上が要求されるでしょう。外資系は即戦力(経験者)を採用する傾向がありますから、学歴、前職、転職エージェントの評価など参考に、実際の面接を通じて求人ポジションに見合う能力があるか判断していくと思われます。


TOEIC®︎(L&R)のスコアが高いからと言って実践的な「英語力」がある、「グローバルマインド」があるとは必ずしも言えません。L&Rは、Listening と Reading ですから英語の受信能力を測るテストなわけで、Speaking と Writing のような発信能力は問われないのですから当然です。ですが、それでも英語の基礎能力は(日本では)アピールになるということです。


これから始めて外資系や日系グローバル企業に転職しようと思うのであれば、とりあえず目安としてTOEIC700点は取っておいた方がいいです。

TOEICで高得点を取るのは目的ではないし、もっと言うとネイティブのように英語を話せる、操れるというのも本来的に目的になりえない。少なくとも多くの人にとっては。英語を使って実現したい事が目的のはずです。TOEICはそのための通過点。必要であるならば、状況が有利になるのなら、さっさと700点取ってしまいましょう。


実際入社の条件にTOEICスコアがなくても、ある程度の基礎英語力がないと入社してから結局は苦労することになりかねません。あとは、目指す業界・職種(コミュニケーションが必須のポジション)よっては、スピーキングの強化トレーニングをしていくとか、仕事をしながら実践的な技能を伸ばしていくのが効率的です。

どうやって自分の現在の実力を把握するか?

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外資系・日系グローバル企業の英語の要求にかかわる状況を説明してきました。場合によっては早急に弱点の強化が必要かもしれません。しかし、それにしてもまずは自分の現時点での実力を把握しないと始まりません。受信能力であれば先述のとおりTOEIC®︎L&Rで測れますが、発信能力、特にスピーキングはどうでしょうか。

英語発信能力も数値化して把握する

現在地点を正確に把握できなければ、目的地へのロードマップができません。できれば客観的な数値が欲しいところです。初級・中級・上級よりもう少し詳細なレベル分けであればそれでも良いでしょう。定期的に測定することで上達状態がわかるメリットがありますし、数値目標があることでモチベーションの維持につながります。

スピーキング能力を測る

スピーキングスキルを客観的に測る方法としてまずは有料のテストを検討します。幾つかスピーキングテストがありますが今回は企業や政府団体などで採用されている事例の多いVerant® Speaking TestとTOEIC®Speaking Testを紹介します。ちなみに両テストともにスピーキングだけでなく、同時にライティングスキルを測るテストも用意されています。

Versant ®︎(ヴァーサント) Speaking Test

公式サイトVersant

Versantの特徴
  • 63問・17分・80点満点のテスト
  • オンラインで24時間時間受験可
  • スマホでも受験可
  • 英国教育出版大手のピアソンが開発した自動音声認識システム
  • 5分で結果判定
  • 弱点がわかるスキル詳細レポート付き
  • 料金は¥5,000(税抜)
  • Writing テスト込みで¥8,000(税抜)

TOEIC® Speaking Test

公式サイトTOEIC

TOEIC Speakingの特徴
  • ETS開発のTOEIC®︎のスピーキングテスト
  • 6つのセクションから成る11問・20分・200点満点のテスト
  • 月1回・全国89カ所で受験可
  • Speaking & Writing Testも受験可
  • インターネットまたはコンビニで申込可
  • 料金は¥5,300(税抜)
  • Writing テスト込みで¥9,500(税抜)

比較 – Versant vs TOEIC

この2つのテストの質的な違いですが、Versant®︎は流暢さを主眼に置いたテストで、ナチュラルスピードの設問に対して即応する能力が重要視されます。採点は自動採点です。いつでも受験できて結果も直ぐ(5分で)にネットでわかる手軽さが特徴です。中上級者の実力判定に適していると言われています。先述の楽天でも採用されているようです。

一方、TOEICは人間の試験官が採点を行うため、より細かく受験者の能力を測ることができると言われています。ただし試験自体はPCに向かって発音しますので対面インタビュー形式ということではありません。録音された回答を試験官が採点します。結果通知は3週間から1カ月で郵送されてきます。初級から中級の評価判定に適していると言われているようです。

無料で受けられるスピーキング実力テスト

続いて無料でできる実力診断、コーチングスクールの無料実力診断を紹介したいと思います。いきなり有料のテストはキツイと思う人におすすめです。

ただし、おすすめしたい ALUGO(アルーゴ)とPROGRIT(プログリット)は、オンライン英会話の簡単なレベル分けテストのようなものではありません。しっかりあなたの弱点を指摘、今後の英語学習方向性まで指南してくれると評判です。コーチングスクールですから、分析力の違いを無料診断&相談の段階からアピールしてきます。

両者ともオンラインで診断・受講が可能ですから日本全国どここからでもOKなのもおすすめ理由のひとつです。詳しくは以下の記事をチェックしてみてください。

キャリアコンサルタントに評価してもらう

最後にもう一つ。番外編ですが、転職エージェントのロバート・ウォルターズの面談にいく!という手もあります。このエージェントのキャリアコンサルタントは全員がバイリンガルまたは英語ネイティブ。面談は英語で行われます。

この方たちは、もちろん英語教育のプロではありませんが、毎日グローバル人材と外資系企業の採用担当者とコミュニケーションを取り、現場の実践的英語がどういうものか肌で知る人たちです。キャリア相談をかねてあなたの英語力を評価してもらうというのも良いかもしれませんね。もちろん面談は無料です。RWについても記事がありますので興味があれば参考にしてください。

どうやって英語力を改善していくか?

Kaizen
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先に英語コーチングスクールについて触れましたが、次の課題はどうやって目標に向かって改善していくか、ということを検討します。


自分の現在の実力がわかれば、目標を設定できます。何を、いつまでに、どの程度、できるようになりたいか。キャリアプランに合わせて目標を設定しましょう。Versant®などのテストを受けていれば数値目標もできているはずですから、あとは、学習さける時間や予算などの制約条件と突き合わせていけば良いでしょう。 ここまでは上記で説明してきたとおりです。これからは改善に向けた学習方法の検討に入ります。

TEOIC or ビジネス英会話(スピーキング)?

文法や語彙などの基礎の底上げが必要であればTOEIC対策を中心に据えた学習プランをたてましょう。スピーキングが課題であればスピーキングスキルのトレーニング、ビジネス英会話に取り組みます。


なお、TOEIC の勉強をしていく中でリスニングが課題となった場合もスピーキングのトレーニングを主眼に置くことをおすすめします。話すことと聞くことにはとても強い正の相関関係がある言われています。発音やスピーキングをトレーニングすることでリスニングスキルも劇的に上がることが良くあります。リスニングの伸びに停滞感を感じるようでしたらぜひ試してみてください。

コーチングスクールで短期集中で一気にレベルを一段あげる

効率よく目標達成を目指すならコーチングスクールが一番。というのも、テストで自分の弱点はわかり、どの部分を強化・改善していくか見当はついても、では実際にどんな方法や教材を使っていけばいいか、わたし達にはなかなかわからないからです。しかし、コーチングスクールであれば、それを考えるのはコーチの仕事です。しかも毎日「何をどれだけ」やっていけば期間内に目標が達成できるかといった学習スケジュールも組んでもらえます。さらに実行した学習に対するフィードバックやアドバイスも常時もらえる仕組みになっています。

ではあなたががやることは何でしょう?


それは指示された毎日の課題をこなしていくこと。高い集中力を持って目の前の問題に取り組む。それだけです。これっていいですよね?余計なことはすべて任せて、必要な学習をしていけばいいわけですから。それを毎日やれれば目標達成の確率が高まるのはある意味当然とも言えます。


唯一問題があるとするとそれは料金です。これだけのサービスがついてきますから受講料金はそれなりの金額になります。コーチングによってアップデートされる自分の英語スキルとそれによって得られる未来が費用と見合うか、どうかの判断です。コーチングスクールについて詳しく書いた記事がありますので参考にして検討してみてください。

オンライン英会話やアプリを使って、継続的に実力アップをはかる

まとまった時間を毎日作ることが難しい、ある程度実力がついてきているので継続的にマイペースでスキルをじっくりあげていきたい、かなり細かい分野の弱点改善をしていきたいということであれば、オンライン英会話スクールをテーマ(特定分野のスキル強化)を持って受講するとか、アプリを使った学習がスキマ時間を有効に使えて効果的です。発音矯正、ビジネスライティング、プレゼンテーションなどあらゆるテーマで学習することができます。

まとめ

conclusion

英語力はあった方が良いと話してきました。ではすべて準備が整ってから (例えばTOEIC900点をまず取ってからとか) 転職すべきかと言うと・・・それも現実的ではありません。英語は実務から学べることもとても多いですし、だいたいTOEIC®︎が絶対的な指標ではないですから。それに転職に成功したから、それで英語の勉強は終わりというわけにも残念ながらいかないでしょう。むしろその時から始まるのです、現実的には。

いずれにしても外資系やグローバル企業に転職したらキャリアを形成していく上で英語力の継続的な改善は必要になってくるでしょう。大変ですが、一方でそれがあなたの強力な競争力のひとつにもなるわけですから長期戦覚悟でいきましょう。何かひとつの技能を生涯追求していくのも悪くないものです。そう思って気楽に取り組むのも一手かもしれませんね?

今回のまとめ
  • 外資系企業に必要な英語力はポジションによって違う
  • とは言え、外資系・日系グローバル企業では基礎英語力(TOEIC700点程度)は必要だろう
  • TOEICR®L&Rだけではやっぱり足りない
  • 実力評価・数値目標設定にSpeaking テストを使おう
  • コーチングスクールは短期レベルアップに効果的
  • オンライン英会話やアプリはピンポイントの弱点強化やマイペース学習に

Thanks so much for reading the article!

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