転職エージェントを使って外資系・海外勤務職への転職を実現する方法
今すぐにということではなくても準備を始めることをおすすめします。実際に転職をしたい時には「焦り」が出ますよね。実際に現職を辞めてしまったら「追い込まれ」てしまいます。ですからちょっとでも転職の可能性を感じたらなのです、その時が行動するべきベストなタイミングなのです。
今回のメイントピックである「転職エージェント」を活用すれば、業界の動向やキャリアの棚卸し、現状の自己の市場価値の確認もできます。時間と手間をかけてコンサルティング(面談)を受ける意味は間違いなくあります。
現状では、もう退職(転職)以外にオプションがないというシチュエーションもあるでしょう。ですが、出来ることならそのような状況は避けたいところ。転職は新しいチャンスを掴むため、キャリアアップに使いたいですよね。
結論から言うと、キャリアアップ・年収アップ・海外勤務を目指すなら外資系企業への転職が有効。そしてその転職活動を成功させるには、転職エージェントが不可欠だということ。しかも複数のエージェントに登録するのが絶対おすすめです。
何故か?
その理由について、プロの意見や転職エージェント利用経験者の 評判や口コミなどさまざま意見を検証、私自身の外資系転職の経験も踏まえてまとめます。キャリアアップ、年収アップ、海外勤務・・・気になったらぜひ参考にしてみてください。
キャリアアップを目指すなら外資系への転職は有効な選択肢

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外資系転職だったら年収は上がるのが前提
キャリアアップを目指すなら「外資系への転職」もターゲットに入ってきます。そして一般的に外資系に上手に転職すれば、給与が倍になることも普通です。もちろん、ベネフィット(福利厚生)や退職金など考慮すべき面もありますが、キャリアのある人であればまず「給料は上がる」のが前提の転職になります。収入だけが転職の目的ではないと思いますが、それにしても、正直言って増えて悪いものではないですよね。
キャリア志向の女性ならチャレンジする価値あり
外資系企業なら女性だからという理由で出世に不利になるということはまず無いと考えて良いでしょう。さらに出勤時間もフレキシブルにできる企業が多いので子育てをしながら総合職を続けやすい。「シングマザーなら外資系」と言う話も聞きますがそれも嘘ではないでしょう。
外資系は厳しいというのは本当?
このようなメリットがありますから「外資系に転職」を選択肢に入れることをおすすめしたいわけですが・・・特にこれまで日系の企業に勤めていた方にはちょっとした戸惑いや躊躇があるかも知れません。直ぐにクビになるとか、英語力は大丈夫か?などなど。こんな疑問も出てくると思います。
日系企業と比較するとその傾向はある
その傾向は確かにあるでしょう。欧米系の企業は機能集団。成果主義です。個人主義的なところも多分にあります。いわゆる「文化的な違い」は確実にあると思って間違いありません。当然ながら、この違いにアジャストすることが外資系で働く前提条件です。
メリットと引き換え
受け取り方、対処への負荷は個人差がありますから何とも言えないところですが、厳しいととらえる人もいるでしょう。逆に、日系企業にありがちな上司や同僚との公私にわたる付き合いや集団主義的な傾向が疎ましいと思う向きにはメリットになり得ますし、その代わりに、先にメリットとしてあげたように、自分の功績がよりダイレクトに収入やポジションに反映されるということでもあります。
「すぐにクビになる」は言い過ぎ
また成績が振るわないからといって今月で解雇!というようなことも通常はないです。日本で企業活動しているなら限りそれはないと考えて良いと思います。ですが、成果を出せなければ、やはり昇給しませんし、減俸ということもあり得ます。
外資系勤務に必要な英語力

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※「外資系転職&勤務に必要な英語力」については以下の記事を参考にしてみてください。
カルチャーやポリシーは会社によってやはり違うもの
成果主義、英語力、いずれにしても、やはりそれは各社によってその度合いは違ってきます。企業ポリシーにも依るし、日本での活動歴や業界や業界内でのポジショニングによっても違ってくるでしょう。
このような「度合いや違い」を事前に知ることが失敗しない外資系転職のひとつの鍵になります。それもとても重要な。そしてその為に絶対に利用したい、不可欠な存在が転職エージェントです。つまり、転職エージェント抜きでの外資系転職は、はっきり言ってありえない。それくらい重要です。
以下、その理由について述べていきます。
転職エージェントの上手な活用が転職成功のカギ

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あるデータ 1 によると 30代・40代の転職の悩みとして以下のような回答が多かったようです。年代によって若干順位が前後する箇所もありますが、回答の多い順におおむね以下のとおりです。
そして、結論から言うと、転職エージェントは上記にリストアップされた悩みの全てに対応するサービスを提供しています。それも無料で。
上記は外資系に限らずミドルの転職全般についてですが、外資系転職に対応した上記のサービスを提供するエージェントがあります。
それらの外資系に強いと言われる転職エージェントは、さらに独自のネットワークとノウハウを持ち外資系転職ならではのニーズ(求職者と企業の双方にとって)を満たし、転職希望者と企業の橋渡しの役割を担っています。
転職希望者のニーズ
簡単に言うと、上記の「悩み」を解消するサービスが全て提供されます。転職希望者の職務経歴と希望にもとづいて面談(コンサルティング)を行うことで、転職希望者一人ひとりにマッチした企業を紹介し、内定獲得までに必要な書類作成や面接対策などのサポートを行います。
外資系転職に強いエージェントであれば、英文職務経歴書の添削や英語面接の対策指導を行います。英米ネイティブのキャリアコンサルタントが在籍しているエージェントもあります。
不採用となった場合には、企業側とコネクションのあるキャリアコンサルタントから「不採用の理由」などフィードバックを受けられます。また内定が決まれば給与などの条件面の交渉を内定者に代わって行い、採用後の転職者のさまざまな相談にも対応します。
求人企業のニーズ
そもそも前提として多くに外資系企業は、日系企業に比べて、採用に割けるリソースが少ないのです。そして確実に即戦力となる人材を確保したいというニーズが強くあります。したがって、転職エージェントに、
- 書類選考を代行してほしい
- 求職者のスキルや経験などを事前チェックしてほしい
との要望を持っています。つまり採用のプロセスの一部分を転職エージェントにアウトソーシングしているのです。逆に言えば、転職エージェント無しの採用活動は外資系企業にとって不可能と言っても良いでしょう。
なぜこれだけのサービスが無料で提供されるのか?
外資系企業はこのアウトソーシング費用として転職エージェントに高額のコミッションを報酬として支払います。報酬額は、転職が決まった人材の年棒の30〜35%が相場です。1,000万円の年棒人材を迎える場合に300から350万円の報酬になるわけです。
それでもトータルでみれば外資系企業にしてみればコストパフォーマンスの高い採用手法です。報酬が、完全成果報酬であること、さらに狙ったスペックの人材を採用できる確率が高いために時間的にも費用的にも十分に「見合った取引」と言えるのです。
つまりこれだけの収入が見込めるがゆえに、転職エージェントからすれば、顧客(転職希望者)に上記のような手厚いサービスを費用無料で提供することができるのです。
複数のエージェントに登録する

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- それぞれのエージェントが独自の非公開求人情報を持っている
- キャリアコンサルタントとの相性
それぞれのエージェントに得意な業界や独自の情報があります。まず外資系に強いエージェントとそうでないエージェントがあります。さらに外資系と一言で言っても当然企業はさまざま。金融系に強いところもあれば人事・総務系の転職に強いエージェントなどあるわけです。
さらに高い英語力が要求される求人やハイキャリアに強いといった違いもあります。希望する職種やポジションに応じてエージェント登録しておいた方が機会と選択肢が増えるのは言うまでもないですよね。
「あなたは売れる(あなたには市場価値がある!)」と思ったらコンサルタントも本気になりますよね。彼らにとってそれが仕事なわけですから当然です。本気の頼りになるキャリアコンサルタントにめぐり合うためにも複数のエージェントに登録するのは必須です。
まとめ

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そしてあなたの専門領域のスキルと経験にプラスして「英語力」を武器にできればさらにその目標が近づきます。外資系企業や日系グローバル企業への転職が選択肢に入ってくるからです。
英語力のあるプロフェッショナルにとって外資系は新しいキャリアステージへの可能性に満ちています。
そして「外資系転職」を有利に進めるなら、まず早めに行動すること。そして「転職エージェント」を有効活用すること。
客観的な人材市場のプロの客観的な視点からあなたの市場価値(強みとアピールポイント)が明確になります。時期尚早であれば英語力を強化するなどスキルアップするなどのアイデアも業界や企業をよく知る転職エージェントのキャリアアドバイザーと話すことで得られるでしょう。
もはや、外資系企業への転職はエージェント抜きでは有り得ないと言ってしまっても良いでしょう。複数のエージェントに登録して効率的に確度の高い転職を決めましょう。

footnote
- enミドルの転職, 第90回アンケート集計結果「転職活動中の悩み, 2013年実施(回答数348名) https://mid-tenshoku.com/enquete/report-90/
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