英語の発音記号なんて覚えてられない?絶対覚えた方が良い理由があります
発音記号ってなんとなく取っ付きにくいですよね?
学校でも習ったような、習わなかったような・・・(わたしは全く教わった記憶がありません^^;)
だいたい、日本の英語の授業ってスピーキング自体ぜんぜん力を入れてなかったですからね。もっとも英会話ができるようになることが目的じゃないですから仕方がないのかもしれませんが。
ですから発音なんて無いも同然。発音記号に至ってはただの暗号。辞書を引くと小さく申し訳程度に載っているといった感じです。
多くの人が英語を話したい。そう思って、勉強している人も多いはずなのに、あなたの周囲に「英語が話せる」って人、そう多くないのではないでしょうか。もしかしてほとんどいないかもしれません。これだけ学習素材やスクールが揃っているのに。
きっと何かが間違っている。このことだけは確かなようです。
この現状の原因のひとつは発音(を学習していないこと)にあって、さらにわたし達が発音記号については全く知らんぷりで通してきたことも地味ながら関係していると思うのです。
そこで今回はこの発音を学ぶための第一歩である発音記号の習得にとても良いアプリを見つけましたのでシェアしたいと思います。
発音記号なんてやってる時間ないよ!って思われました?
でもちょっと待ってください。そんなに覚えるのは大変じゃないです。時間もたいしてかかりません。それに発音記号を習得することによる恩恵はきっとあなたが想像する以上に大きいと思います。
ここは急がば回れ。絶対に知っといて良かったと思いますから。
その理由や先述のおすすめアプリと発音練習法について簡単にまとめましたので参考にしてみてくださいね。
英語は音から入るのが本来の姿

Photo by Matthew Henry
英語というか言語はまず「音」ありき、ですよね。
文字自体は後からくっつけたものに過ぎません。だからどうしてもぴったりと理屈通りにいかない部分も多い。
英語はその典型で、スペルと音が一致しません。そしてもちろんカタカナとも一致しません。
発音記号・・・なぜ必要なのか?
例えば explorer という単語があります。MS社のブラウザーであるインターネットエクスプローラーのエクスプローラーです。これって発音記号だと ɪkˈsplɔrər です。エクスよりもイクスプローラーの方がはるかに実際の音に近い。経験を意味するエクスペリエンスもより正確にはイクスペリエンスです。
ではこの explorer の ex ですが、いつもイクスなのかと言うとそうでもない。
例えば、exercise (エクササイズ)という単語がありますよね?これの発音記号は ˈɛksərˌsaɪz でこの場合、音はエクスが近いです。
つまり表記(アルファベットのスペルにしてもカタカナにしても)と音に一貫性がないわけです。発音記号だけが音を表記する唯一の拠りどころなのです。
正しい発音を知らないで、なんとなくローマ字的に覚えてしまうと「エクスプローラー」のように間違った情報を脳にインプットすることになります。そして会話でリスニングした時に「・・・・?」になってしまう。
これは覚えている音と聞いた音が一致しないのだから仕方がないですよね。今回は、ex を例にあげましたがこれだけではありません。
もしあなたが発音を特別に習ったことがないとして、発音記号も知らないとしたら…
残念ですが、その場合はほぼ全ての音を不正確に記憶していると考えられます。
でもこれは逆に言えば発音記号の意味する音を覚えてしまえば、記号を見ただけで正確な音がわかるようになると言うことでもあります。
どんな未知の単語でもただしい音を脳内で産出することができるようになると言うことです。
もちろん非ネイティブですから発音記号のとおりに完璧に発音できないかもしれない。
さらに単語の連結による音声変化など次元の異なる問題もあるわけですが、それでも本当の音を知ることは、知らないことに比べたら雲泥の差であることは間違いありません。
練習におすすめのツール
さて、発音そして発音記号の重要性について力説したところで、実際にどうトレーニングするのかという話に入ります。以下で紹介する英語発音アプリを使えばとても簡単です。
発音検索!英語辞書イーモン

Screenshot from App Store
今回発音練習におすすめしたいツールは、Sola K.K.というデベロッパーが開発した『発音検索!英語辞書イーモン』という無料アプリ。
発音関連のアプリもたくさん出ているのですが、このアプリが他のアプリに比べてまずいいなと思うのがそのUI(ユーザーインターフェイス)です。App Storeのスクリーンショット1をあげてみましたが、どうでしょうか。シンプルですよね?とてもわかりやすいのが特徴です。
IPA基準の発音記号が表示されますが、確認したい発音記号を押すとその発音を含んだ代表的な単語と発音のコツが表示されます。もちろんネイティブの発音をそれぞれチェックできます。
さらに辞書機能がついているので単語(スペル)を入力するとその発音記号とさらに例文も出てきます。これも音をチェックできますので、文章になってますから場合によっては先述の音声変化も学べます。
『発音検索!英語辞書イーモン』のメリットのまとめ
- 無料!
- 英語の発音が簡単に調べられるアプリ
- 読みやすい発音記号
- 音節(音の区切り- シラブル)がわかりやすい
- ネイティブ音声(単語&例文)
App Store:『発音検索!英語辞書イーモン』
ツールを使った練習法
練習法というほどではないのですが、より効果的かなと思う方法を以下にあげてみました。
ですが、とにかく音に集中して何度も繰り返して自分で発音してみること。基本的にこれだけです。
- 発音記号ごとに音声をひたすら口に出してコピーする
- 録音して聞き比べてみる
- 辞書(IPA表記があるものに限る)を引くたびに、まず発音記号を見て音をイメージしてから音声を確認する
まとめ
発音練習(矯正)することによる効果は以下のとおりです。
- 会話に自信がつく
- 通じるようになる
- 聞き返されなくなる
- リスニングも良くなる
これらの効果は、発音を気にする不自由さからあなたを解放します。
そして会話の際に『話の内容』に集中できるようになるということです。
何か言おうとする時に発音を気にしてたら文字通り、『話』になりません。相手の話しを聞いて、発音を気にしつつ文法を構成して反応する。こんなに複雑な処理を一瞬で行うほど普通の人間の脳は高性能ではないのです。
色々な作業を自動化していかなければとてもじゃないが追いつかない。
つまり意識しなくても通じる音が自動的に出せるということは実に大きなアドバンテージになるのです。
通じる発音は他にも良い効果があります。なんと言っても自信がつくし、話したくなります。しかも練習すれば誰でもいつからでも発音を良くすることができます。確実に結果を出せます。
このサイトで事あるごとに「発音矯正」をおすすめしているのはこれが主な理由でもあります。
アプリを利用して練習すれば基本は直ぐに覚えられます。1週間もかからずにだいたいわかると思います。4種類の「ア」の違いもわかるようになります。
舌の位置、口の形などちょっとした訓練が必要だと思いますが、まずは音をとにかく集中して聞いて真似てみることから始めてください。
発音は筋トレのようなもの。何度も何度も繰り返すことで手続き記憶となって自動化できるように体に覚え込ませます。自動車に運転と一緒です。最後には何も考えずに「良い音」が出せるようになりますので、とにかく毎日少しでも練習する習慣をつけるようにしたいです。
自分の発音の録音を聞いてみて、「ちょっと違うな?」と思ったり、どうしても正しい音の出し方がわからないと言うことであれば発音に重点を置く英会話スクールや英会話の発音矯正プログラムで矯正するのがおすすめです。
どこが違っているがだけでなく、どうやって正しい音を出すか・・・細かくコーチしてくれます。関連記事がありますので参考にしてみてください。
関連記事:『発声・音・リズム・英語思考』のイングリッシュフォーエブリワン
関連記事:オンラインで学ぶ発音コース3選
試しに先述のアプリの音声による単語の入力機能を使ってみるのもいいですね。アプリのAI(人工知能)がどれだけあなたの発音を正しく認識するか、簡易ですがチェックすることもできます。iPhoneをお使いならSiriを使っても同じことができます。
それから、今後は辞書を引くたびに発音記号を見て「音をイメージ」してください。確認のために音を聞くようにするとより効果的。どんどん脳内サウンドシステムが強化されていきます。
それって?・・・そうです。リスニングにも効果大ということでもあるのです。
発音の学習はきっと思った以上に効果があります。その第一歩が発音記号。これをまず覚えてしまいましょう。もしかしたらブレークスルーのきっかけになるかもしれませんよ?
That’s it, and thanks so much for reading the article!
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