【英語語彙力】を鍛える2つの方法 – メリットとデメリット

語彙力の鍛え方
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英語の語彙力を鍛える2つの方法 – そのメリットとデメリット

今、あなたはどれくらいの語彙力を持っていますか?

「英語は語彙力だ」と言われたりすることも多いですよね?

でもそれってちょっと言い過ぎと言うか、英語力に必要なのは語彙だけではないわけですが、そう言いたくなるぐらい語彙力が大事なのも確か。

TOEICや英検などの試験でも語彙の有無は決定的ですが、実践でも『最重要』ではないにしても、やはりより多くを知っていた方が良いに決まってますよね。

ですので、今回はこの(後回しにしがちな(;^_^A)語彙力について、その鍛え方の方法やツールについて考えてみたいと思います。

英語力の底上げに必須の語彙力

多読についての記事でも触れましたが、無理なく英語の会話や文章を理解するには、未知の単語が5%未満であることが条件と言われているようです。

参考記事多読のポイントについて

5%についてはちょっと??と思うこともあるわけですが・・・例えば、対象のコンテンツにかかわる〈背景〉情報を持っている(例えば自分の職業上の専門分野であるとか)場合は、ざっくり75%ぐらいの語彙を知っていれば大丈夫ではないかと個人的には思います。

とは言えです。やはり語彙力が英語習得のキーであることに変わりませんし、知っていればそれだけ有利なことは確かでしょう。

そんなわけですから、今日から語彙増強=ボキャビル(ボキャブラリー・ビルディング)を始めよう!と言いたいところですが、事はそう簡単にいかないのはあなたも知ってのとおり、ですよね?

語彙を増やす2つの方法

語彙を増やす方法ですが、大きく分けて2つの方法があります。

自然に覚えるか、強制的に増やすかの2つです。

自然に覚える方法

自然に覚える方法…これはその名前のとおりですね。自然に本を読んだり、映像を観たりして覚えます。わたし達が日本語を覚えたようにです。普段から英語に触れる機会が多ければそれだけ『自然に』語彙は増えていきます。

勉強しないでも(する意識がなくても)覚えられ、しかも自分の興味のある分野について特に語彙力が勝手に強化されていくのがメリットですよね?

デメリットは、読書などを通じて大量の英語に触れる必要があるということです。当然のことながら効率の面で劣ると言うか・・・莫大な時間がかかります。

アメリカ人の成人の持つ語彙数は30,000語くらいと言われていますが、これは小中高校の12年間をかけてじっくりと脳に浸透させていった結果です。

強制的に増やす方法

一方の強制型の方法(ボキャブラリービルディング)はどうでしょうか。自然型の語彙増強と異なる点は、未知の単語を、例えば、使用頻度の順から覚えていくというところにあります。

メリットはコンテンツを通して自然に覚えるに任せる方法と違って、知らない単語に集中して強制的にインプットしますから効率が段違いに良い点です。

基本的な手法はある単語帳を端から端まで一冊を何周も読んでいくというシンプルな方法。

覚えるまで単語帳を何度でも見返していきます。5周、6周、もう見飽きた!というくらいまで強制的に回していきます。

デメリットはつまらないこと。そして〈特に暗記しようと思うと〉苦痛であること。さらなるデメリットとしては比較的忘れやすいという点もあるかもしれません。

とは言っても、少ない時間で大量の語彙をインプットできると言う強力なメリットがありますからこのデメリットについてはある程度仕方がないのかも知れないです。

それよりも圧倒的なパフォーマンスに目を向けた方が良さそうです。習得スピードの目安は最大で3ヶ月で3,000語!と言われています。

どうですか?1年以内に10,000語が射程距離に入っているのです。もちろん学習にかける頻度や総時間数によって結果は異なるのしても・・・これはすごいですよね?

で、結局どちらが良いの?って話になると思いますが・・・

結論から言うとその人の状況によります。状況と言っても細く言おうとすればそれこそ色々あるわけですが、主に英語を学ぶ目的と個人の適正によって違ってきます。

語彙増強の具体的な手法

自然型は説明するまでもありません。

自分の興味のある分野の洋書やYouTubeなどの動画配信サービス、Udemy などの学習サイトなどもありますから、特にHow-toなど実用関連のトピックであれば、言葉も簡潔ですし、まずは英語のコンテンツを選んでみるようにすると良いでしょう。

さらに進んでいけばオンラインでプログラムを影響している大学や大学院もありますから、それにトライするという手もあります。確実に語彙が増えること、請け合いです。

参考記事Udemyに関する記事

さて、次に強制型〈ボキャビル〉についてですが、これも手法として特に難しいことはありません。

無理に「暗記」しようとせず、何度も単語帳(アプリでももちろん可)を繰り返すこと。もう先が読めるくらいに脳に刷り込みます。これだけです。

同じ単語帳を10週させるぐらいが目処のようです。

手法が単純だからと言って、習得が簡単だとは言えないのですが、細かなコツは以下のTIPSもあるようです。

ボキャビル猛者たちの金言を収集してみましたので、参考にしてみてください。

特に太字にした部分は重要で、一般的な暗記とボキャビルという手法をわける部分 – 成功確率を上げる要素だと思いますので心したいところです。

  • 例文のある単語帳を使う
  • 例文ごと口に出してみる(音読・シャドーイングする)
  • 日本語で暗記しない
  • イメージ化を心掛ける
  • 薄塗りを繰り返すように
  • 知らない単語が50%以下がハードルが低くて良い
  • そもそも暗記しようとしない
  • 一気に全て覚えようとしないで分割した小グループごとに定着させる
  • 覚えた語彙は意識的に会話や作文で使うようにする

おすすめの教材

Photo by mujanovic

これまでこのEnglish Breakthroughでは、スマホでの英語学習をおおむね推奨してきているのですが、ボキャビル関連のアプリを実際にいくつか使ってみたり、情報を集めてみたのですがちょっと今一つな感じが否めません。

音とリンクできるのはスマホアプリの絶対的なアドバンテージであることには変わらないのですが・・・

Vocabulary. com.

今尾のところ、これは!と思うのは、アメリカのアプリで、Vocabulary.com というのものです。クイズがあったり、辞書機能もあって語彙の詳しい説明や多彩な例文も魅力的です。

基本的にネイティブ用のアプリですから、テーマ別のボキャブラリーリストがあるのもちょっとユニーク。

SATやGREといったアメリカの大学や大学院の入学試験対策にも使われてるようですね。リストのテーマにもそれ用のものがあったりします。

普通の辞書よりも面白いと思う人も多いようです。無料ですし、一度試してみてくださいね。

究極の英単語シリーズ

その他のボキャビル教材ですが・・・この分野に限っては紙のテキストがまだまだ優勢のようです。それでも音声もD/LできたりCD-ROMがあったりで携帯デバイスを使っての学習も可能ではあります。

その中でも今回は英語教材の老舗アルクから出ている「究極の英単語」シリーズをおすすめしたいと思います。

キクタン』も有名でアプリもありますが、『究極の英単語』シリーズもナカナカ評判も高くおすすめです。上述のTIPSにあげていますが豊富な例文がポイントです。

『DUO 3.0』という教材も同じ意味でおすすめなのですが、『DUO 3.0』の場合は対象者が中級者までに限定されているところが『究極の英単語』に比べてデメリットかも知れません。

『究極の英単語』は、ネイティブの使用頻度などを基にした SVL(標準語彙水準)

12,000語を4つのレベル(全4巻)にわけて初級者から超上級者まで使えるのがもう一つのメリットです。

12,000語と言えば、ペイパーバックや新聞もほぼ何の不自由もなく読みこなせるレベル。この4巻を制覇するれば非ネイティブとしてはトップクラスの語彙力を保持することになると言っても良いでしょう。

すなわち、ボキャビルというレベルの卒業 – 究極にして最後の英単語帳になります。これ以降は、本当の意味で(原書多読によって)自然に語彙が増えていく境地に到達することができます。

別売りですが、単語と例文の全てをCD-ROMで購入することができるので併用すればリスニングや音読・シャドーイングの素材として使うのにも良さそうですね。

公式サイト【アルク】究極の英単語シリーズ

まとめ

考えてみれば、英語って何かを成し遂げるため(目的)のためのツールですよね。

そもそも英語を学ぶ目的は人それぞれですが、その目的のために英語力(語彙力)はそのレベルなりに必要です。

英語に全ての時間を割けるわけではないわけですから、必要にして十分な語彙力をなるべく短期間でインストールしたい。

本当は面白くない単語の暗記などしたくないけれど・・・目的をできるだけ早く達成するにはボキャビルがやはり効果的。こういう他ないですね。

最終結論。やっぱりボキャビルを試してみましょう。

Let’s give it a try! の精神です。

幸い、今回紹介した『究極の英単語』のように単語だけでなく例文も音声もある教材も手に入ります。単純なフラッシュカードよりも面白そうです。

それでもやっぱり「無理だな、これ」って思ったら・・・自然型でマイペースにやっていきましょう。

それもまた英語人生ですよね。

That’s it, and thanks so much for reading this article!

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