【ビジネスパーソン必見】TED で学ぶ英語とプレゼンスキル
今回は動画を使って楽しみながらリスニング&スピーキングスキルを伸ばす方法をご紹介します。
ドラマや映画もアリですが、今回はプレゼンテーションのTEDを使った方法を提案したいと思います。
超一流のプレゼンテーションを素材に、英語だけでなく、プレゼンの内容だけでなく、プレゼンスキルまでも同時に学べる「一石三鳥」の方法です。
もしあなたが近々にプレゼンの機会があるビジネスパーソンであれば必見の内容です。
効果、コスパ、利便性…全て揃った方法ですので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
リスニングの問題
まずはリスニングの問題を簡単に整理します。
なぜ英語が聞き取れないのか、原因を確かめましょう。
そもそも英語が聞き取れないとはどういうことなのか?
リスニングについてまず確認しておきたい事実があります。
どんなに気合をいれようが、集中しようが、聞き取れないものは何度聞いても聞き取れないということです。
つまり事前に十分な知識とスキルが用意されていなければ、どうがんばっても聞き取れないのです。
ここで「聞き取れない」と便宜上書きましたが、問題はもう少し複雑です。
実際は大きく分けて以下の3つの原因によって、「聞き取れない」という結果に至ると言った方が良いかもしれません。
これからひとつずつ原因について説明していきますが、(直接的な原因としてまず考えられる)「音」はそのうちのひとつにすぎないと言うことにまず注目してほしいと思います。
- 語彙と文法
- 瞬間的な英語理解力
- 音
英語リスニングの問題は基本的に「聴力」の問題ではない、ほぼ知識というか認知の問題だとわたしは考えています。
その理由ですが、単語や文の意味がわからなければ、たとえ音(物理的なサウンド)が聞き取れたとしてもそれは雑音になってしまうということです。
たとえばトルコ語を思い浮かべてください。
イスタンブールのcafeに座って隣のテーブルのトルコ人同士の会話に耳をそばだたせてみましょう
確かに「音」は聞こえるでしょう。でもその意味がちょっとでもわかりますか?
トルコ語の語彙や文法知識がなければ、それはトルコ語ではなく、ただの雑音です。
英語の場合は、雑音ではなく「英語」として認識するくらいの知識を多くの日本人は持っていると思います。
ですが、それでも英語の語順で瞬時に意味がわかるくらいの理解力がなければ、その地点で英語は「聞こえなく」なります。
「音と表記(意味)の擦り合わせ」ができていない場合は、せっかくの語彙や文法の知識も役に立たないということになってしまいます。
例:”I coulda done that” (音)= I could have done that (表記)「それ、やっとけばよかった」(意味)ということ
つまり、リスニングのトレーニングをする際は、リスニングの教材のレベルに応じた語彙と文法が事前に必要だと言うことなんです。
TEDを使った学習はどんな人に向いているの?

©TED
TEDは後に詳しくお伝えしますが、わかりやすい英語といった特徴があります。
したがってプレゼンの内容に強い興味があったり、専門分野の話であれば、英語初心者でもOKな素材が多いかも、と思います。
それでも初心者はちょっと注意しておいてほしいことがあります。
もしかすると、語彙レベルを下げた動画素材からスタートして、「多観」(大量に動画観賞しながら徐々にレベルをあげていく『多読』と同じコンセプトの学習法)しながらやっていった方が「リスニング力をあげる」という目的では、より確実な結果が出せる可能性があるということです。
本来だと教材のレベル合わせが大変だったりするのですが、今回は特別な動画の字幕機能があるアプリを使いますので、その判断がすぐできて便利です。
英語字幕を出してみて、コンテンツの「意味がわかる」かどうかで判断できるから簡単です。
字幕(つまり文章)はわかるけど、音声だとスピードについていけないとか、急に「⁉️」となる瞬間があるということであれば、まさにTEDを使ってリスニングトレーニングをする準備ができていると言えます。
動画で学ぶ効果
動画で学ぶ効果についてもここで触れておきます。
簡単に言うと英語力全体を底上げする効果が見込めます。
特に今回の提案では、リスニングだけでなくスピーキングの練習も加えていきますから、リスニングスキルの向上だけにとどまりません。
- リスニング力の大幅な向上
- 短期記憶力の向上
- イメージ力の向上
- スピーキング力の向上
今回はTEDが素材ですから、そもそもそのコンテンツに価値がありますし、さらにプレゼンテーションのスキルも同時に学べます。
プレゼンテーションスキルと言ってもその構成の仕方や実際的なスピーチの手法(スピードや抑揚の付け方、オーディエンスとのコミュニケーションなど)を本を読むのに比べて、ずっと具体的に学ぶことができます。
ひとつだけ注意しておきたいこと
これまでお伝えしてきたようにメリットが満載のTEDを使った英語学習ですが、デメリットがないわけでもありません。
TEDはプレゼンテーションという性質上、とてもフォーマルです。
使われる言葉の選択は「よそ行き」のものです。
話すスピードもゆっくりですし、出来るだけハッキリと発音することも意識されています。
一流のプレゼンター達ですから、誰にでもわかるような平易な単語を使い、しっかりとした構成で素人にもわかるように話をしてくれます。
素晴らしい・・・
で、一体それのどこがデメリットなの?
ということですが、そのまさにフォーマルさ故に、日常英会話とは全く別次元の英語になっているということが、リスニングの訓練という意味では若干問題かもしれない、ということです。
正確にはデメリットというか、プレゼン英語は「普段使いの英語より数段わかりやすい特別な英語」なのです。つまり簡単ということ。
わかってるよ!という方も多いと思いますが、念のため。
日常会話はもっと早くて、ランダムですよね?
TEDの英語にはそういう特徴があるということをちょっとだけ頭にいれておいてほしいという話でした。
日常英会話のリンキングとかガンガン学びたい!と言うことであれば、海外ドラマを素材に使うのをおすすめします。
DVDでも良いですし、Hulu や Netflix といった動画配信サービスでもいいですよね。
TEDもそうですが、動画配信サービスであればデバイスを選ばないので、家だけでなく外出先でもスマホやタブレットで観れるのでちょっとしたスキマ時間が利用できて便利です。
That’s it for today, and thanks so much for reading the article!
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