【英語上達のヒント】英文リーディングの習慣をつくる5つのステップ

リーディング習慣をつくる5つのステップ
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英文リーディングを習慣にする5つのステップ

 

英文リーディングは、文法力と語彙のスキルアップに効果があるのは当然のこと、予想力やイメージ力の強化にも有効であると言われています。

また英文リーディングを習慣化することで英語力の継続的な進化が見込めます。

そこで、今回は初心者でもできる英文リーディングを習慣化する5つのステップを紹介したいと思います。

 

リーディングは英語力の向上に欠かせない

リーディングと書くとちょっとよそよそしい(お勉強っぽい)感じがしますが、要は「読書」ですからその効果を否定する人はいないでしょう。

英語のスキルを伸ばしたい、とりわけ全体スキルの底上げを目指すならリーディングが最良の学習方法の一つであると言うことに異論がある人は少ないはずです。

そして、リーディングを習慣化することは、すなわち継続的な英語力の成長が見込めるということでもあるわけです。

 

そう。リーディングについては良い事しか思いつきません。

みんなで早速取り掛かりましょう!

・・・と言っても、実際は英語の本を読むって結構ハードルが高いですよね?

特に初級者はそうだと思います。わたしももちろんそうでした。

 

本のチョイスによってはわからない単語が頻繁に現れて、辞書を引き引き…という事になりますので、内容に集中することができません。したがってつまらない。

つまらないことは・・・そうです、誰だってやりたくないんです。

リーディングを楽しく始める、そして続けるにはコツがいるのです。

 

英語のリーディングにはコツがいる

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本来は英語の読書のコツとして全ての単語をわかろうとせずに大意をつかみながらどんどん読み進めることが大切なのですが、慣れないとなかなか「気持ちが悪くて」できないものなんですよね。

日本語で読書をしていれる時に文法や語彙で苦闘するということはあまりない。

流れるような読書の感覚に慣れているから、気になるんですよね、頻繁にわからない単語が出てくると。

気になって内容に集中できないんです。

 

リーディングにかかわるわたしの体験

わたしは、米国で大学に通ってましたから、とにかく参考図書や資料を大量に読まないといけない状況でした。

時間がない(ネイティブに比べて読むスピードが遅い)ので、とにかく(気持ち悪い、大丈夫か?と思いつつも)飛ばし読みをしていました。そうするしかなかったのです。

そうこうするうちに、未知の単語があっても日々磨かれた?「予想能力」で少々のことでは辞書を引かずに大意を取れるようになったのです。

それでも始めの頃は、慣れずに苦労しました。

特に教養科目としてとった「アメリカ文学 ( American literature 101みたいなタイトルの初歩クラス)」では文学作品を10冊近く課題で出され、大変な思いをしました。

文学ですから、飛ばし読みと言っても限界があるわけです。つまり内容がわかればそれで良い、というものでもなく文体や表現を吟味する必要もあるわけで・・・当時のわたしのスキルではちょっとこれは???と言う感じでした。

幸い、専門科目でなく初歩的な教養科目であったこと、それとこの課題本の中に実は翻訳で既に読んでいる本が半分以上あってことでだいぶ助かったのでした。逆に全く読んだことのない本もあったのですが、それについてはもう「苦痛」以外の何物でもありませんでした。

ちょっと知らない単語どころか、それこそ辞書と首っ引きでした(泣)

しかも文学ですからね。表現も凝っているわけで。

アメリカ文学自体に興味があったので取った授業でしたが、それでも相当な苦労があったのは事実です。

もしあまり興味がなかったとしたら?

もう間違いなくこのクラスは早々にドロップして単位が取れることはなかったでしょう。

そしてきっと二度と「英米文学」の原書を手に取ることはなかったと思います。

 

リーディングを始める、習慣化するための5つのステップ

リーディングをよりやりやすくするためのコツをお伝えしようと思いつつ、ちょっと長くなってしまいました。

リーディングを楽しみつつ最後まで続けるためのコツというか、工夫をまとめます。

 

1. 読みたい!と思う、自分にとって興味のある本(原書と翻訳)を選ぶこと
2. 日本語の翻訳本を先に読むこと
3. 続いて英語の原書を読むこと
4. なるべく辞書を見ないで一気に読み進めること
5. 初級者はなるべく薄い本からスタートすること

以上の5つのステップに沿ってリーディングにチャレンジしてみてください。

 

もしあなたが初心者だとしても思った以上に「読める」ことにきっと驚くでしょう。

 

そしてたとえ薄い本でもず一冊読みきったことの達成感」は、次の一冊へトライするモチベーションになること請け合いです。

先にお伝えした文学クラスの課題本の中にフィッツジェラルドの代表作である「華麗なるギャツビー」がありました。当時のわたしにはこれを原書で読める気は全くしなかったのですが、たくさんの本を前に途方にくれていた時です。とにかく好きな作品で、読んだことのある(しかも薄い!)このギャツビーをワラにもすがる思いで「これしかない!」と手に取ったのです。しかし読み始めてみると不思議。思ったより「わかって」辞書をあまり引かずに読了できたのです。特に物語のラストシーンでは(英語なのに)ビジュアルが鮮やかにイメージできたことに感動したのをよく覚えています。

 

もし、文法的に理解できないなど気になった場合はレベルが合っていない可能性があります。

超初心者であれば、基本の英文法だけは何よりも先に習得してしまった方が良いです。

時間も1か月もあればまずは基本は押さえられますから、気になったら一度おさらいすることをおすすめします。方法や教材などの詳しい情報は以下の記事を参考にしてください。

大人の英語やり直しは『中学英語』で基礎を一カ月で作ることから。
会話や作文は、中学英語だけでOK。中学英語の文法を使って言えないことってないと思うし、このレベルって言っても私たちの多くは完全に使い倒せていない。こう断言してしまってもいいように思います。今回は、この中学英語を再考します。

 

まとめ

つまり言いたいことはこういう事です。

この方法の利点は、初心者にも取り組みやすいということ。

そしてその効果は予想力やイメージ力が強化されること。

それから何と言ってもリーディングを習慣として継続していく自信とモチベーションが付くことにあります。

 

もし原書を読むことにちょっと躊躇しているようでしたら、一度この方法で試してみてください。

初心者でも心配は無用。案外いける!という実感をきっと持たれると思いますよ。

 

最後になりましたが、「嫌われる勇気」の著者であり、哲学者の岸見一郎先生がインタビューに答えてこんなことをおっしゃっていました。

けれども、外国語を学ぶと、不完全な自分を受け入れられるようになっていく。つまり「不完全である勇気」をもてるようになるのです。(Flier「インタビュー」)

1

英文リーディングには、「不完全である勇気をもてる」効用も期待できそうです。

 

That’s it, and thanks so much for reading the article! 

 

footnote

  1. “『嫌われる勇気』著者は、「生き方を変える本」とどう出会ってきたのか”, Flier, https://www.flierinc.com/interview/interview116?utm_source=flier&utm_medium=newsletter&utm_campaign=newsletter&utm_source=sendgrid.com&utm_medium=email

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