大人の英語やり直しは『中学英語』で基礎を一カ月で作ることから。

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英語のやり直しは『中学英語』で基礎を一カ月で作ることから。

ライティング(英作文)で英文法を学ぶ – 今回はその具体的な勉強法を探っていきます。

なぜライティング?こう思われた方は前回記事をチェックしてみてくださいね↓

【英語上達のヒント】英文法を学ぶならライティングがおすすめな理由
英文法の勉強をしよう! そう思って参考書を買ったけれど・・・ そう、でも続かないんですよね。 そんなあなたに「ライティングで英文法を学ぶ」という方法を提案したいと思います。 自分の言いたいことを文章にしながら、必要な文法と単語を学んでいくという方法です。

さて、まずはライティングで英文法を学ぶための初級者編です。

英語の勉強ってもう何年もご無沙汰なんだけど・・・
英語は苦手。ぜんぜん話せない・・・
TOEICを受けてみたけど400点台だった・・・

ライティングから英文法を学ぶとして、と言っても上記のような感じだといきなり「英語で書こう!」と言われても戸惑うでしょう。

今回はライティングのための話ではありますが、このことは『英会話』にも言えることです。頭のなかで(瞬間的に)英作文ができなければ英語は話せませんよね?

まず書き出すには最低限の文法の知識(とボキャブラリー)はどうしても必要・・・そんな初級者はサクッと英文法の基礎を勉マスターしてしまいましょう。と言っても安心してください。そんなに時間はかかりません。

あなたが、初心者ではないと自己評価している場合は、これからお伝えする内容は必要ないのと思いますのでスキップしてください。

もし中級者以上だと思う。でも最近ちょっと伸び悩んでいる・・・とかであれば、チラッとチェックしてみてください。ブレークスルーのヒントになるかもしれません。

中学英語をきっちりマスターしよう

会話や作文は、中学英語だけでもぜんぜんOK

実際のところ、中学英語の英文法を使って言えないことってほぼないんじゃないでしょうか。むしろ私たちの多くは使い倒せていないと思います。上っ面を舐めただけと言うか。

ですので、自分は中級者、OK!と思っても、試しに『やり直し』してみましょう。案外良くわかっていなかった部分が見えてきたり、それが悩みの根本的な原因だったりすることもあるかもしれないです。

念のためですが、『中学英語』とは言っても、中学やるぐらいの文法レべルくらいの基礎英語という意味で言っています。文字通りに中学校で使った教科書がわかるとか、中学校のやり方をそっくりやり直すという意味ではありませんので気を付けてくださいね。あくまでも大人のやり方で効率よく基礎を体系的に押さえていきます。

1か月で基本の基本はつかめる

そんなわけでまずは基本文法のマスターからです。一度すっぱり脳みそを空っぽにして一からインストールしたいです。

まずはおおまかな理屈と法則をつかみます。例外は常にありますが、それは後回し。そのうち嫌でも覚えられるで気にしないでお枠をつかんでいきましょう。大人の勉強は、ロジックや仕組み、関連性などが分かった方が情報が頭に入りやすいですから。

教材ですが、なるべくとっつきやすいく学べるものがいいですね。そこで、色々な方の評判をチェックしつつ今回紹介したいのが、

Mr. Evinの中学生英語を終了するドリル

構成的に言ってこのテキストの何がいいかと言うと、何と言っても毎日1レッスンこなしていけば30日で終了できるようにまとめられているところです。習慣化もしやすいです。まずはこの本を一度1カ月で仕上げてしまいましょう。

ちょっとわからないところがあってそこで止まらず、ペースを守って一カ月で終わりにしてみましょう。とりあえず「終わらす」ことで達成感が得られるますし、継続学習のモチベーションになります。

気になる部分は終わった後で見返せばよいし、気分を変えて違う教材を使ってみるのも良いでしょう。違う視点やアプローチで理解できるということもあります。

動画で学べる『Mr. Ervinの中学生英語』も出た!

『Mr, Ervin』ですが、動画版がでました。英語学習教材の老舗アルクからのリリースです。イラストやイメージをふんだんに使ったビデオ教材。テーマごとに一回5分の構成になっているのも内容を整理しやすい。時短でマスターに効果的ですね。中学英語に加えて仮定法と著者のEvine先生の特別講義も収録されています。

詳しくはアルク公式サイトで動画でわかる! Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル

単語も簡単なものこそ奥が深い

繰り返しになりますが、中学英語はまったく馬鹿にできません。確かに例文をみると簡単そうですが、それを本当に理解しているということと、書いたり、話したりの『運用』ができることとは違います。

簡単そうにみえる言葉こそ奥が深いものですし、外国人が体得するのは難しいものです。特に英語の中でも古い歴史のあるシンプルな古英語系の単語はその傾向があるようです。後から導入された文字数の多いフランス語系、ラテン語系の言葉よりネイティブに好まれて使われることが多いと聞きます。

とても短い単語を組み合わせていろいろな意味を表現します。例えば句動詞と前置詞。Keep や up などです。中学校で一応習ったと思いますが、その根源的な意味、感覚を私たちが理解しているとは到底言えません。Keep一つとってもどれだけのことが表現できるか・・・愕然とします。

keep after
keep at
keep away
keep back
keep down
keep from
keep in
keep in with
keep off
keep on
keep out
keep out of
keep to
keep to yourself
keep under
keep up
keep up with
keep yourself from

(Oxford Learner’s Dictionary 1より)

でも、これを一つ一つ暗記するなんて・・・ちょっときつくないですか?私は嫌です(;^_^A これをkeepの核になるメージとそれぞれ組み合わせる前置詞の核になるメージの掛け合わせで、だいたいの『意味』を想像する。語感の雰囲気だけでもわかればヒントになります。

「簡単そうな単語だけ並んでいるけどイマイチよくわからない」・・・そんな時は句動詞が使われてるかも知れません。特に話し言葉で多用されるので、洋画や海外ドラママが聞き取れないのは、リスニングの問題だけではない – つまり意味がわかっていない、イメージできていないことも多いので気を付けたいですね。

詳しくは田中先生の著作や参考記事をチェックしてみてください。

参考書籍『英語のパワー基本語』(田中茂範著)

【英語上達のヒント】句動詞と前置詞で強化する英語イメージ力
今回は「前置詞と句動詞のイメージ化」がテーマ。 前置詞と句動詞のイメージ化と書きましたが、実はこの2つ、むしろイメージ化しなければその本質的な感覚をつかめないと言えるかも知れません。 イメージ力を体得するなら、この前置詞と句動詞を使ってイメージ化の訓練をするとより効果的ではないか。その理由や強化方法をお伝えします。

基本中の基本 – でも表現できないことはない

このテキスト基本中の基本にフォーカスしています。とは言えです。このレベルで学ぶ文法と基本的な単語力があれば、実際に英語を使うシーン全てに対応できるのではないかと思います。

ちなみに、Longman Dictionary という英英辞典がありますが、この辞書では収録されている230,000の見出し語をわずか約2,000の基本単語だけで説明しています。

The Longman Dictionary of Contemporary English – widely known as LDOCE – uses 2000 common words in the definitions to make understanding easy.

“About LDOCE Online”2

 

日本の中学校で習う語彙が1,200語くらいと言われていますから、日本人でもそのほとんどの語彙に高校までに触れたことがあるようなレベルと考えても良いでしょう。

この2,000語ですが、ほとんど知っている単語だと思います。ちなみに先にお伝えした『Mr. Evinの中学生英語を終了するドリル』でにも既に1,000語の単語と200の熟語が含まれています。この際下のリストをチェックして抜けがあればを覚えてしまいましょう。

ここでお伝えしている基本的な文法とボキャブラリーを学べばこの Longman Dictionary を使いこなすことができるようになるはずです。

医療やITなどの専門分野では用語を使った方が楽なことも多いでしょうが、それにしたってやろうと思えば2,000語だけでいけます。

これって・・・ほとんどの非ネイティブにとって充分なスキルではないですかね?しかも英英辞書を使えばわからい単語を引くたびに、説明のための表現用法を同時に学べるという特典付きです!

参考The Longman Defining Vocabulary

まとめ

『中学英語』文法(それに単語)をただわかるだけでなく、使い切るぐらい習熟したら、実際のところ、もう凄いです。だってアメリカでも日本でも中学生が表現できないことって何かありますかね?

どんなことでも「6歳の子にもわかるように言えなきゃ、そのことを本当に理解しているとは言えないよ」っていうのがありますが、

If you can’t explain it to a six year old, you don’t understand it yourself.

Albert Einstein(アルバート・アインシュタイン)

くろねこ
くろねこ

これができる人が本当の英語上級者ではないでしょうか?ちなみにこのアインシュタイン先生の言葉ですが、これこそまさに中学英語ですよね。流石です。

難しい文法を理解したり、TOEICで900点取るために10,000語のボキャブラリーが必要だとか。正直どうでもいいように思てきます、特に会話においては。あなたはどう思われますか?

さて、まとめると・・・

これまで見てきた「Mr. Evinの中学生英語を終了するドリル」で内容を確認して、2,000語を覚えればもうOKです。できればこれに発音の基礎をセットすると文句なしです。

あとは何も心配する必要はありません。準備はできました。

当たり前のように英作文・英会話ができる基礎がついていますから、書けば書く話せば話すほどに上達していきます。

中学英語・・・侮るなかれ、ですね。

ここまで「ライティングで学ぶ」前の予備学習までお伝えしてきました。

次回はいよいよ今回のメイントピックのライティングで学ぶ方法についてです。

footnote

  1. https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/definition/english/keep_1
  2. https://www.ldoceonline.com/about.html

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