英語コーチングのトライズは、全く英語が話せないビジネスパーソンに1年間で仕事でつかえる英語が使えるように徹底トレーニングするスクールです。
とにかく会話力(スピーキング)にフォーカスしたトレーニングをおこなうことが特色ですが、受講生はVersantというテストを毎月受けることになっています。スタート地点でのスキルレベル、上達状況、そしてゴールの設定にVersantを使うことで学習効果を数値化しています。

ところでこのVersant(バーサント)ですが、ご存じですか?
Versantとはおそらく-英語能力を測るテストでもTOEICとは違うもの-ぐらいのイメージしかありませんでしたので、調べてみることにしました。
今回はこのVersantについて調べる過程でVersantについてと、なぜトライズがVersantを採用しているのか、コーチングのツールとしているかもわかりましたので、結果をシェアしたいと思います。

Versantとは何か
Versantは、仕事で使える実践的な英語力(リスニングとスピーキング)を測るテストです。
イギリスの教育サービス企業であるピアソン社が開発した高度な自動言語認識システムを使ったテストです。
日本では日経新聞社が独占販売権を取得してVersant事業を展開しています。
これまで世界100か国で導入され、日本でも既にのべ10万人の受験経験者がいるようです。

海外ではかなり導入されてますね。日本でももう10万人ですか
Versantの特徴はとにかく手軽に受験できるということです。
- テスト時間が短時間(15分程度)
- スマホかPCでインターネットがつながればいつでもどこでも受験可能
- テストが終了したらすぐに結果(スコア)がわかる
- スコアは4つの能力別に出るからどの能力がどのくらいの実力かわかる
テストは15分間
テストはスマホのアプリなどの指示に従って、録音された本物のネイティブスピーカーの質問する問いに受験生が英語で答えていくシンプルな形式です。
17分程度の時間で終了します。TOEICのSpeakingテストも20分ですからだいたい同じくらいの試験時間です。
ネイティブスピーカーモデル
評価は、ネイティブのネイティブスピーカーモデル(模範解答の型)に比べて、受験者の答えがどれくらい違っているかで判断するようです。
このネイティブスピーカーモデルですが、数千のネイティブとノンネイティブの回答サンプル・数十万件におよぶ実際の電話での会話で使われた語句のデータベースから構築されたものです。
音声認識システムが受験生の回答した内容と話し方を採点します。
それには単語、句、文章のネイティブスピーカーモデルの許容範囲に入っているかの判断、回答を始めるまでの時間や回答の長さ、ためらい・休止・詰まり、音声のピッチとトーン、強勢やイントネーションなどの分析が含まれるというから驚きです。
企業からの評価
客観的な採点に信頼
このような特徴をもつVersantですが企業の人事部からも注目されているようです。
その理由として自動採点の「客観性」があげられます。
通常の英会話スクールなどで実施されるスピーキングテストでは採点者の「主観」が入ってしまうのではないかとの懸念があるようです。
多面的で客観的な測定結果が信頼できるということでしょう。
英語を話す力がわかる
TOEIC(L&R)で高得点を取っても実際に話せるのかどうかはまた別問題であるということ。
実際に話す力をみる時にはスピーキングをテストするVersantが役に立つということでしょう。
Versantの公式サイトにでていた日本たばこ産業(JT)の事例では、毎年スイスで行われている海外研修を公募するそうですが、その際の選考基準にVersantを使うようです。
結果がスコア(数値)として出るから公正な選考になるとのことでした。
以下にVersantの概要とTOEICとの比較換算目安をまとめましたので、参考にしていただければと思います。
Versantの概要
試験方法 | インターネット受験 |
必要機器 | スマホアプリ・ウェブブラウザー・PCソフト |
テストされる能力 | スピーキング能力(英語での質問のためリスニング力を含む) |
スコア | 20点から80点 |
サブスコアの比重 | ・語彙(20%)・文章構成(30%)・発音(20%)・流暢さ(30%) |
評価基準 | ネイティブスピーカーモデルにどれだけ近いか |
試験時間 | 17分 |
受験料金 | 5,400円(税込) |
支払方法 | ・コンビニ決済・クレジットカード |
結果確認 | 試験終了後インターネットで即時確認が可能 |
日本人受験者平均点 | 38点 |
トライズが Versant を使う理由
冒頭で触れたとおり、トライズは1年間で全く英語が話せなかった人を話せるようにさせるというミッションがあります。
それを実現するために受講生は1年で1,000時間の学習をしていきます。
目指すゴールはまったくゼロベースのスタートの人でVersant 47点です。
(出典:トライズ公式サイト)
Versntスコアの目安とTOEICとの比較(相関性0.7~0.9)
Versant | CEFR | TOEIC
L&R | TOEIC
Speaking | |
微妙な意味合いを
正確かつ自然に伝達できる | 79-80 | C2 | – | – |
流暢で自由な表現を、
適切な構文を使って明確に 話すことができる | 69-78 | C1 | 945~ | 180~ |
大きな負担を感じさせずに、
情報や視点を明確に 述べることができる | 58-68 | B2 | 785~ | 160~ |
身近な事柄において
伝えたいことの要点を 包括的に述べることができる | 47-57 | B1 | 550~ | 120~ |
基本的な情報
(仕事や経歴、家族、余暇など) について述べることができる | 36-46 | A2 | 225~ | 90~ |
個人的なことや、
よく知られたテーマ について簡単に述べることができる | 26-35 | A1 | 120~ | 50~ |
A1で定義されるよりも
下位レベルである | 20-25 | < A1 | – | – |
確かにこの勉強量をこなしていけば、例えば全く英語が話せなった人が海外生活するのに不自由しないくらいの英語力を身につけることができると思います・・・ただし・・・
続けることができれば、の話です。これが難しい。
まず勉強を習慣化させるハードル、次にモチベーションを維持するハードル。

忙しい日、疲れている日、付き合いを断らなければいけない日がでてくるでしょうね。でもそこが頑張りどころなんですね。
伴走パートナーの存在
1,000時間の苦行?をこなしていくにはやはりパートナーがほしいところです。
それがトライズのコンサルタント。
二人三脚で受講生の目的地まで伴走する。
受講生の目的達成までの学習プランを練り課題の解決策を提示する。目的地までの行く先を常に照らし、モチベーションを維持していく。
トライズのコミットメントとはこういうことだと思いますが、大変なタスクです。
受講生にとってはもちろんですが、コンサルタントにとってVersantは良きツール、武器になります。
成長の成果や課題を主観に左右されることなく客観的なデータをもとに判断できる恩恵は大きいですね。
(「イングリッシュ・コンサルタントの一日」on YouTube)1
3つのメリット
スクールとしてトライズのコンサルティング能力を引き上げる効果があります。
これがトライズが月1回のVersant受験をカリキュラムに組み入れている理由だと考えます。
具体的には、以下の3つのメリットがあります。
- 生徒の進捗状況がわかる⇒「文章校正」「語彙(い)」「流暢さ」「発音」の結果がそれぞれわかる⇒分析の精度があがり、学習プランの修正・改善に役立つ
- 目標が具体的な数字で「見える化」する⇒点数が伸びていく事で学習の成果を実感⇒生徒のモチベーションの維持につながる
- 月一回測定することでPDCAを高速で回すことができる
まとめ
トライズの価値は極論すればコンサルタントにあると思います。
勉強するのはあくまでも受講生ですが、それをサポートするコンサルタントの役割は大きい。
このコンサルティングの精度をあげるうえでVersantが少なくとも一役買っているは違いないでしょう。
トライズの料金は1年間で100万円を超えます。
高いといえばそうかも知れませんが効果はどうでしょうか。
あなたが英語をモノにすることで得られる将来の自分を思い描いてみてください。
英語ができることでどんなチャンスがあるでしょう?
逆に出来ないためにどれだけ可能性を狭めてしまうのでしょうか?
海外に活躍の舞台を広げた自分の将来です。
面白いと思うようであれば一度コンサルタントと話をされることをおすすめします。
スクール名 | トライズ(TORAIZ) |
運営会社 | トライオン株式会社 |
住所 | 東京都千代田区霞が関三丁目2-5 霞が関ビルディング 13階 |
事業内容 | ロボット・コミュニケーション事業・デジタル教育事業・英会話教室事業 |
フリーダイヤル | 0120-971-568 |
店舗 | ■新宿西口センター
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