英語上達の鍵はイメージ力!その効果的な学習法をお伝えします。
今回は英語上達の鍵ともいわれる「イメージ力」について、そしてそれを効果的に身につける学習方法についてお伝えします。
同時通訳者の関谷英里子さんの著作「同時通訳者の頭の中」を読んでいて出てきたキーワードが、「イメージ力」と「レスポンス力」。
この2つが英語上達のためのキーだと関谷さんは言います。
Face Bookのザッカーバーグ氏の通訳を務めたこともあるシリコンバレー在住の通訳の方の話ですから、信ぴょう性は折り紙付きです。
英語と映像や概念が瞬間的にリンク(イメージ)できればレスポンスは必然的に早くなる。
イメージ力を鍛えることでそれこそ「同時通訳」とは言わないまでも、ネイティブの話の流れに乗って、自然になテンポで反応していくことができるようになります。
今回はこの「イメージ力」を掘り下げ、そのスキルの効果的な身につけ方についてお伝えしていきます。
あなたの英語勉強法がガラリと変わる 同時通訳者の頭の中 (祥伝社黄金文庫)
ところでイメージ力とは?
英語上達の鍵となる「イメージ力」とはどんなスキルか簡単に説明しますね。
まずは上の写真をご覧ください。
例えば上の写真を見て、「椅子」→ 「チェア」→ 「Chair」という順序での発想ではなくて、写真を見て→ 「Chairs」という具合に、ダイレクトに英語として発想(発話)するスキルをイメージ力と言います。
また「Chairs」と聞こえたら「椅子」(という日本語)を介さずに、即座に上のような写真を思い浮かべるということでもあります。
イメージ力のある人は「絵」や「感覚」などが瞬時に英語とリンクすることができます。
別に言い方をすると英語脳や英語回路ができているという状態です。
この英語回路ができてくると、ある事柄に対して英語が先に出てくる、英語の方がそれを説明するのに適していると思える「逆転現象」が起こったりします。
イメージ力と言っても、何も特別な芸術的な才能を言っているのではなく、普段わたし達が日本語を使っている時にも当たり前のようにイメージ化しながら聞いたり、喋ったり、書いたりしています。
映像と母国語のイメージ化の速度はとても早いですよね?
改めて言うまでもなく自動化されているから早いのです。
要は同じように英語を使う時には、日本語を介さずに英語とイメージが直接リンクするようにしたい。
できるだけ瞬時にしかもできるだけ正確に。
正確に?
そうなんです。
英語の場合、速さだけでなく、かなり具体的にイメージしないといけないというさらなる問題があるのです。
スピードに加えて正確性が必要なわけ
英語のイメージ化にはスピードと正確性が要求されます。
上の写真をもう一度見てください。
Chairs と聞いて、もしかして2つでなくもっとたくさんの椅子を思い浮かべたかもしれませんが、それでももちろんOK。
ただしここで注意したいのが、断じて一つの椅子ではないということです。
もし話し手が、The chairs と言い出したら、あなたも知っている「あの(2つ以上の)椅子」について言っているわけであり、どこにでもある椅子の事ではないわけです。
アメリカ人に言わせれば、「あなたと一緒に座ったビーチにあったあの青い2つの椅子」・・・それくらい具体的な「椅子」のことのようです、 The chairsとは。
ちょっとクドクドしてしまいましたが(汗)、ここまで力説するのは、わたし達日本人の弱点の一つがこのような、曖昧なイメージ力にあるからなんです。
おそらくあなたもわたしと同じように「冠詞」が苦手ではないかと想像します。
その原因は、日本語ネイティブとして普通の「椅子」をそこまで詳細に語る(つまりイメージする)習慣がないからです。
一つなのか、沢山あるのか、それとも「あの」椅子なのか…そういう事は話の流れや雰囲気で察してくださいね、というのが日本語だからです。
で何が言いたいの?
つまり英語の上達にイメージ化の訓練が必須であると言いたい!
そしてスピーディで正確なイメージ力なしに英語の本質をつかむことはできない!^^; ぐらいまで思うわけです。
イメージ力の付け方

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息が切れるくらい力説したイメージ化の重要性ですが、大切なのはどうやってそれを身につけるかという事ですよね?
「『イメージ力』は一朝一夕には、つきません」
これは先述の関谷先生のお言葉です。
その通りに違いないのですが、それでも何か効果的な学習方法はないか、最低でもイメージ力がつくように意識づけできる方法はないか、探してみました。
結果は?
ありました。とても良さそうな本を見つけました。
田中茂範著「英語のパワー基本語[前置詞・句動詞編]」
次回は詳しくこのポイントをシェアしたいと思います。
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