英語学習の挫折の原因と意志の弱さの関係について考えてみる
あなたは何かに「挫折した」経験はありますか?
英語に限ったことではないですが、誰でも一度くらい挫折したことがあると思います。
わたしは何度もいろいろなことで体験しています。
今回はこの「挫折」の原因、その背後にある本当の原因とは何か?というところまで掘り下げ、その対処法を探ります。
アンケート調査にみる「挫折」の原因
ビジネスパーソンにとって、これまで取り組んだことがあるスキルアップ、また今学んでいることとして、英語・英会話学習が一番になっています。(「ビジネスパーソンの習い事・
スキルアップに関する調査」)1
仕事に必要・役にたつ、活躍の場が広がる、収入のアップにつながるなどが理由かと思いますが、とにかく英語は学ばれる機会の多いスキルアップです。
ということは、逆に言えばそれだけトライをしてみたけれど辞めてしまった人の数が多いということでもあるかと思います。
では、そのような「挫折」についての原因をみてみましょう。
2015年の@Nifty 何でも調査団の調査「挫折はなにが原因でしたか?」2という調査です。
60歳代までの男女3,499人を対象にした複数回答可のアンケートでした。
気になる結果ですが、全世代共通で1位は、意志を強く持てないため、でした。その他の原因は下の表のとおりです。30代以下では、「時間が足りないため」が2位にランクインしています。
この調査は「英語」に限ったことではなくて、他の習い事など一般的に何かを始めたけれど続かなかったその原因と思われるものを選んだ結果となっています。
1位「意志を強く持てないため」・・・これは、そうだろうな。。。という結果。面倒になった、というのも意志を強く持てなくなった、モチベーションが下がったということでしょうか。誘惑に負けた、というのも結局は「意志」にかかわっていそうですね。
この「意志」については、後ほどもう少し掘り下げて考えてみたいと思います。
〔挫折の原因〕
1位 | 意志を強く持てないため |
2位 | 面倒になったため |
3位 | 誘惑に負けたため |
(@Nifty 何でも調査団 「挫折の原因はなにが原因でしたか?」より作成)
もう一つ同じような調査がありましたのでみてみましょう。
DMM英会話が行った2017年に行った調査「英語学習に挫折した理由は何ですか?」3です。
〔英語学習に挫折した理由〕
1位 | お金がかかるから |
2位 | 楽しくなかったから |
3位 | 実際に英語を使う機会がなかったから |
(DMM英会話「英語学習に挫折した理由は何ですか?」より作成)
こちらの結果は正直言って、すこし腑に落ちないというか・・・え?それって始める前からわかっていたことだよね?というような回答と言えなくもないです。
原因の分析というよりもむしろ言い訳のような。この回答結果、そんな感じがしませんか?・・・
とはいえ、第2位の「楽しくなかったから」というのは、なるほど、とも思います。
楽しくなかったのはなぜでしょうか。
それは、きっと上達が実感できなかったからではないでしょうか。
「実感」できると楽しいはずですから。スポーツでも楽器でもなんでもそうですよね?
で、勉強と考えた場合、始めたばかりはやっぱり楽しくないんですよね。
楽しくないだろう、楽ではないだろうということは、本来であれば予測していなければいけないことなんです。
ここは厳しいようですが、事実ですからしっかりと書いておきます。
受動的に〇〇するだけで英語は聴き取れるようになりません。
ましてや英語が自然と口から出てくることもないのです。
でもだからといって諦めた方がいいよ、という話ではないんです。
楽しくないのは最初だけだということです。
続けていけば誰でも上達するし、上達すれば楽しくなると思うんですよね。
ただそこまでいくのにやはり「意志を強く持つ」なりしてとにかく続けていく。
それが重要になってきます。
意志が弱いとはどういうことか
意志が弱い・・・これは、もちろんわたしも何度も自分自身について思いましたので、わかります。でもこれって何なんでしょうね?
ところで挫折が意志が強く関係すると考えた場合、ものごとを続けるために2つのいずれかをする必要があります。
- 意志の弱さを克服すること
- 意志とは関係のない方法で始めること
弱点の克服って難しいと思いませんか?
それが必要な時があるのを承知で言いますが、弱点や原因を解明するより、強みを伸ばすとか、問題解決に直接向かっていく方が簡単とは言いませんが、取組みやすいと思うのはわたしだけでしょうか。
意志の強化については、本などもたくさんあるので読んでみる手もありますが、正直言ってあまりおすすめではないです。もしあなたが、本を読むことでやった気になってしまう、わたしのようなタイプであればなおさらの話です。
結局のところ、この件に関しては行動がすべてですからね。
わたしが、おすすめしたいのは2の方法。
意志とは関係のないところから始める方法です。
これには「潜在意識」がかかわってきます。
続けるためにどうしたらいいの?
以前、「朝のオンライン英会話が英語の習慣化に効果大!」という記事で触れたのですが、この潜在意識というヤツが曲者でして、これに気付かれないようにコトを隠密にすすめる必要があります。
なるべく小さく始めることで心(潜在意識)に拒否反応が起こさせないようにするのがコツです。
バカバカしいくらいに簡単なこと、簡単すぎて仕方のないことから始める。
朝起きたら、その日のメインの予定をTwitterで英語で1文つぶやくとか。余力があってもそれしかしない。ひとつのことをやったらお終い。また明日。こういうルーティンを1か月ほどやる。
そのうち一文ではなく二文書きたくなります。こうやって少しづつタスクを増やして、最終的にちょっと大変なタスク(目標)を習慣的にこなせるようにしていきます。
ここには、意志のチカラや思考は存在しません。
習慣化、自動化された朝の歯磨きのような行動だけです。

まとめ
具体的な方策として、習慣化の方法を取り上げてみましたが、実際に英語を本当に上達させようと思ったら、やはり最低1日30分は勉強する必要があると思います。
できれば1時間、2時間ですが、これが無理で続かなくなっては元も子もありません。
一度、挫折した経験があるようでしたら、まずは1つだけ朝に必ずやることを決めます。
ポイントは1つだけ、ということです。一つに限定してあっさり終わらせることが肝心。
習慣化することが目的ですから、タスクは極論すると何でも良いです。
まずはこれを1か月続けてみてください。
自信がついてくるし、意識が変化してくるのを感じると思います。
心の内から湧き上がるような、抑えきれないやる気がでてきたらしめたものです。
もし、この1分、1か月も続けることができなかったら?
それは、英語よりもっともっと重要なことがあなたにあるということです。
その時は、すっぱり英語はやめて、その重要な案件に取り掛かれば良いだけです。
リスクは小さいですよね?
あなたにとって英語のある生活とはどんなものになるでしょうか?
想像してみたください。
何が手に入るのでしょうか?
それを考えながら、もう一度だけトライしてみることをおすすめします。
おしまい。
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footnote
- 「ビジネスパーソンの習い事・ スキルアップに関する調査」 Gaba.co.jp, 18 Mar. 2015, www.gaba.co.jp/release/release150318.html.
- 「目標をたてて挫折した場合の原因 1位は「意志を強く持てないため」:何でも調査団」 @Nifty 何でも調査団, chosa.nifty.com/season/chosa_report_A20150220/4/?theme=A20150220&report=4.
- 「英語学習を挫折する理由、最も多い理由は「お金がかかるから」5人に1人が「2020年に向けて英語を頑張りたい」と回答~DMM英会話「新年半額キャンペーン」を1月2日(月)…」プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES, 2 Jan. 2017, prtimes.jp/main/html/rd/p/000001742.000002581.html.
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